
「日本史トリビア」へようこそ!
本ブログを書いている私は、普段は学習塾で社会科を教え、休日は史跡巡りに没頭する生粋の歴史好きだ。
教壇では教科書の枠を超えたエピソードを披露し、生徒の目が輝く瞬間に喜びを覚える。その裏側には、寺院の屋根裏に残る刻銘や苔むす石垣の刻み目に潜む語り手の声を拾い集めたいという衝動がある。全国の古刹を訪ね、軒先の風鐸が鳴る理由を僧に尋ね、城郭の折れ曲がる石段を数え上げるたび、参考書の行間は立体的に色づく。
そんな現場で得た小さな発見を、ここでは“うんちく”という形で放出する。時には古文書の余白に書き込まれた落書き、時には戦国武将が好んだ香木の銘柄といった細事が、知られざる日本史の温度を教えてくれる。
読者諸君が「なるほど」と膝を打ち、週末に史跡へ足を向けたくなるような火種を灯すことが本ブログの目標だ。
歴史は遠い過去の出来事ではなく、今この瞬間にも積み重なり続ける物語だと信じている。古びた瓦の一枚、戦塵を浴びた兜の錆色にも未来へつながるヒントが潜む。
もちろん、このブログの主役は好奇心だ。決まりきった年号や偉人伝の影で光を浴び損ねたエピソードをすくい上げ、日本史という巨大な絵巻に新しい視点で折り目をつけたい。
スマホ片手に読み終えた瞬間、目の前の街角や身近な神社が違って見える――そんな体験を提供できれば嬉しい。今後も全国津々浦々の史料館や博物館を訪れ、現地でしか掴めない空気を記事に注ぎ込む予定だ。
なにとぞ、よしなに願い奉りまする。